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フォーレ / 組曲『ドリー』♪

子供さんと一緒に聴きたいクラシック音楽・・・いろいろオススメしたい作品はいっぱいありますが、今回はフランスの作曲家、ガブリエル・フォーレ (1845-1924) のピアノ連弾、組曲『ドリー』をご紹介します♪

1. Berceuse 子守唄
2. Mi-a-ou ミ・ア・ウー
3. Le Jardin de Dolly ドリーの庭
4. Kitty-Valse キッティ・ワルツ
5. Tendresse 優しさ
6. Le Pas Espagnol スペインの舞曲


フォーレ / 組曲『ドリー』♪_e0120020_23153762.jpgこの組曲、何とフォーレが小さな子供ドリーのお誕生日ごとに1曲ずつプレゼントしたそうです。
そのせいか、ドリーが弾けるようにとの配慮からからか、比較的やさしく作曲されています。
だけど、フォーレ特有のハーモニーの美しさ、それに子供への愛情からくる温かさ、優しさに包まれたとってもステキな組曲です。

ドリーという少女(本名はエレーヌ、ドリーは愛称)、実は後にある別の作曲家からまたステキな組曲をプレゼントされます。
それは、同じくフランスの作曲家クロード・ドビュッシー (1862-1918)子供の領分
エレーヌの母親であるバルダック夫人がフォーレやドビュッシーと交流があったからだそうです。(バルダック夫人は後にドビュッシーと結婚)
それにしても何とも羨ましい少女です!(笑)

この組曲で私が疑問に思っていること・・・それは、第2曲『ミ・ア・ウー』第4曲『キッティ・ワルツ』
題名から想像すると、ネコが関係しているのでは???
そう考える方は多いらしく、たくさんの曲目解説書でも読んだことがあります。
だけど、実はそうではないらしいのです!
第2曲『ミ・ア・ウー』はまだ幼かったエレーヌが自分の兄ラウルのことをムッシュ・ラウルと呼んでいたそうですが、舌の廻らない彼女の発音がムッシュ・アウル Messieu Aoul となり、それがとてもかわいかったので、フォーレはこの曲を Messieu Aoul と名づけました。
だけど出版される際に手違いで Mi-a-ou となってしまったそうなんです。
ネコの鳴き声ではなかったの???
第4曲『キッティ・ワルツ』はもともとケッティ・ワルツ Ketty-Valse だったのが、またもや題名が変わってしまったらしい。
しかもこの Ketty はエレーヌの兄、ラウルの飼い犬の名前だそうです。。。
ってなわけで、ネコじゃないのです!!!
ネコ好きの私にとっては残念(笑)
・・・ですが、想像するのは自由なので(!)私はやっぱりネコの気分で演奏してるんですけれど。。。

6曲全部が魅力的で、演奏する方も鑑賞される方もきっとお楽しみ頂けると思います。
またこの組曲は、アンリ・ラボー (1873-1949) によって管弦楽に、アルフレッド・コルトー (1877-1962) によってピアノソロにも編曲されているので、また一味違った『ドリー』も楽しんでみられてはいかがでしょうか?

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さくらんぼ通信vol.2も合わせてどうぞ(*^^)v

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by musiktraeume | 2008-10-25 23:22 | Klavier♪ピアノ  

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